言い訳は神と共にあった。
講釈師、見てきたような嘘をつき。パパン、パン、パン、パン。
「この世の始まり?んなもなぁ、知らねぇなぁ。」では、話にならぬ。そもそも話が始まらねぇ。
てなわけで、いっちょ話をでっち上げましょうや。
何?、どうしてあっし等がここにいるかって?そりゃ、神様が創ったんだよ。
何?、地震・雷に火事が怖い?そりゃ、神様のお怒りだよ。親が死んだのも、子が死んだのも神様の気まぐれ、じゃねぇ、思し召しってやつだよ。
おぉ、こりゃ都合がいい。何でも説明が付いちまう。
こうして、神と神の有難い教えである宗教はここにでっち上げられましたとさ。講釈師は今日の飯と酒にありつき、明日の飯と酒のために、ひたすら出鱈目を言い続けることになりました。
めでたくないね。