ホームページを作ったら、ろくでもない営業の電話がかかってきた。
機嫌が悪ければ悪態をつき、機嫌が良ければ丁重にお断りしていた。要するに全て拒否していた訳だ。
人間誰しも魔がさすことがある。(俺はしょっちゅうかも知れんが)
ある日、俺はそのろくでもない営業電話に対して、迂闊にも話を聞くだけならと応じてしまっていた。話を聞きながらも、目の前のPCでかかってきた電話番号を検索してみると、「詐欺」という単語が表示されてるじゃあーりませんか。
ま、どーせ暇だし話だけ聞いてお帰りいただくとしますか。
当日、小僧はやってきた。
綺麗に印刷された中身のない資料を広げて、うだうだと説明という名の与太話を始める小僧。
はなっからこの話は断ると決めていた俺は上の空。印刷技術の発達により騙される憐れな犠牲者の人口推移は如何ほどかなどと考えていた。
話の内容を要約すると、小僧が得をして俺が損をするというお得感の欠片も見当たらない話だった。
詐欺師の風上にも置けない奴め。もう少し芸のあるとこ見せてみろ。
お茶出して損した。