新年上映会

去年の途中から体調が冴えない。

年が明けたのでリハビリついでに映画鑑賞からはじめてみた。

1本目:花と龍(加藤泰監督)

    役者石坂浩二さんの(私にとって)新しい一面を知る。

    私の中の主演は強い女を演じる香山美子さんだった。

2本目:人生劇場(加藤泰監督)

    出演者がやたらと1本目とダブっている。

    香山美子さんが段々梶芽衣子さんにダブって見えて来る。

    精悍な高橋英樹さんを映像でちゃんと見るのは初めてだった。

3本目:刺青一代(鈴木清順監督)

    高橋英樹さんつながりで鑑賞、和泉雅子さんの可憐さにしびれた。

4本目:関東無宿(鈴木清順監督)

    伊藤雄之助さんはやはり素晴らしい。

    仮名手本忠臣蔵のお軽勘平にその名が由来するイカサマ再び。

    三匹の女賭博師(田中重雄監督)で前に見た。

    鈴木清順監督作品を見ると「豊かさ」とは何か考えさせられる。

5本目:撃たれる前に撃て(井上梅次監督)

    疲れる映画が多かったので軽い映画を見てみることにしたのだが軽過ぎた。

    結構豪華な配役だったしいいセリフもあったのに勿体ない映画だった。

消化不良なので人生劇場(内田吐夢監督)で口直しすることにする。

さよならホームページビルダー

とりあえず、ホームページのリニューアルがひと段落ついた。

大嫌いなホームページビルダーともおさらばだ。

何も知らずに使ってた時点で、イライラするものだった。登録したらジャストシステムから営業かけられるわ、CGIメールは別途注文しないといけないとか。

ソースが汚いせいか、やたらと外部の営業電話がかかってきてたし、バージョンは旧かったし。

作り直していて気づいたんだけれど、わからないことが多過ぎる。レスポンシブだの色々。

前よりはマシになったはず。少しばかり風流してて仕事用っぽくないかも知れないけど。

で、ついでに始めたブログのデータを飛ばしてしまって、今は手元のデータをちまちまコピーしている。原因が俺にあるせいで文句の一つも言えやしない。

泉鏡花と鈴木則文

背伸びをして衣笠禎ノ助監督の「歌行燈」をみた。

格調といふものを感じさせられるいい映画であった。原作者の泉鏡花について軽く調べてみると、泉鏡花の作品を読むことが出来るのは日本人の特権なる記述に行き当たった。

さすれば、読まねばなりますまいと書店に赴き新潮文庫刊「歌行燈・高野聖」を買い求めたる次第なれど、書かれたる日本語難解にして悪戦苦闘するなり。

おいこら、ワシは日本人やぞ。日本語が読めへんちゅうのはどういうこっちゃ。日本人の特権はどこいったんや、ワレ。

もしかするとワシは頭の不自由な人で、日本人の特権は鈴木則文の映画でしか味わえんのかのう。太宰治で笑わせてもろたんは間違いのう日本人の特権ですけぇ。

宝の山

黒澤明監督の「七人の侍」を見たのは四十歳を過ぎてからだった。

溝口健二も小津安二郎も成瀬巳喜男もまだ知らないも同然の状態。

こんなにいいものが溢れかえっていたとは不覚。

この国に生まれ育った幸せを痛感する。

若山先生の極道シリーズも見ずに死んでたまるかと思う今日この頃。

宝の山の入り口で心は躍る。